修論からの逃避

くだらない考えごとは捗るのに、修論は捗りません

朝井リョウの結婚と「人間童貞」について

朝井リョウが結婚した(していた)。

自分は好きな有名人が一般女性と結婚したとき、「わたしじゃなかった…」と思ってしまうような自惚れ屋さんなので、そこそこ悲しかった。

わたしも「配偶者」というあの冷たい響きで呼ばれたかったし、「この人となら手を取り合ってこの世の中を戦っていける」と思われたかった………

結婚について語る場面はやはり彼らしくてうるせーうるせーと思ったけど、「ああ、やっぱりこの人素晴らしいな」と思ったのは、「人間童貞」のくだりだった。

彼いわく、童貞とは「状態」のことであって、たとえ性行為が未経験であっても、感情や欲望の全てをさらけ出せる相手がいるならば、その人は「人間童貞」ではないのだと。

そして、自分は「配偶者」と出会って「人間童貞」を卒業したのだと言っていた。

これを聞いて涙がでてしまった。
多くの人が恋人や結婚といった「形」にこだわるけど、本当に欲しいのは、ただ自分を開いていけるような関係性なのだと思った。

もれなく私もその1人で、本当は人にうまく触れたいだけだったんだな。わたし、まだ全然「人間処女」だわ……。

そしてこういうことをここまでクリアに説明できる人は朝井リョウの他にいないな〜〜と思った。

一生この人の説明を聞いていたい。高みなとのコンビも好きだけど、ピンでラジオやってくれないかなあ。