修論からの逃避

くだらない考えごとは捗るのに、修論は捗りません

多肉植物の育てかた本はこれ買うといいよ

昨年の秋に、雑貨屋さんで買った多肉ちゃんを枯らした。

 

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なんの種類かもわからない状態で売られてたこと、ネット上の情報を間に受けて育てたことが原因。枯らした植物をゴミ箱に捨てるときの悲しさったらない。何回「ごめんね、、、」と呟いたことか。

 

もうこんな想いは懲り懲りだ!ということで、信頼できるガイドブックをちゃんと買って、それに則って育てることにした。

 

良い本を探し求めて本屋をまわること数件(文献収集は趣味。院生やっててよかった)。

 

そしたらまあ、多肉植物関連にクソな書籍が多いこと。ファッション感覚で買う人が多いせいなのかな、全く役に立たない。

 

特に、多肉の寄せ植えを特集した本がひどい。オシャレさ重視でほとんどインテリア雑誌。「クリエイティブディレクター」なる「丁寧な暮らし推奨系女子」が書いてる本は大抵使えない。

 

素人が多肉植物を育てる上で何が一番知りたいかって、

①育て方(水やりのタイミング、日当たり、季節ごとの置き場所)

②自分が持ってる植物の特徴(何科か、どの成育タイプか)

③植え替え、交配、害虫対策などのイベント対策

 

これだけなのに、てかもはやそれだけでいいのに意外といらん部分(オシャレな寄せ植えの組み合わせとか、ただの図鑑とか)ばっかりなのが嫌。

 

ひどい本は、例えば水のやり方について「毎日よく観察して、葉がプリッとしてないなと思ったらあげる」とか書いてある。プリッとしてないってなんやねん。だいたいはプリッとしてるわ。

 

あとはよくみるのが「土の表面が乾いたらあげる」っていう説明。

この時期、あったかいから表面なんてあっという間に乾くだろ。問題は中心部なんだよ。初心者ながら「それはなんか違うのでは…」と思ってた。

 

そしたら、良い本見つけました。

鶴仙園・靏岡秀明さんの『これで上手くいく!よく育つ多肉植物BOOK』です。

https://www.amazon.co.jp/dp/407427129X/ref=cm_sw_r_cp_api_i_.gk-AbV1BQCS1

 

靏岡さんはこないだあさイチにも出ていた(みるからにサーフ系)、老舗専門店の3代目店長さんです。

 

たとえばこの本によると、水やりは、「底穴から見えている鹿沼土(乾くと色が変わる!)の色が変わったら、水をやる」って書いてあって、目から鱗。それなら素人でも一目でわかるよね。

 

個人的にもう一つなるほど!と思ったのは、エケベリアの水やり。ふつうは、「ロゼットに水が溜まらないようにあげる」としか書いてないんだけど、この本では、

「水が溜まったら、ストローで吹いて飛ばせばいい」って書いてあって、スゲーー!ってなった。

 

ほかにも夏の日差し対策とか、植え替え方とか、いちいち具体的でいい。わかりやすい。

これ買って、こうやっとけばok!っていう書き方なので、迷わない。

 

あとわたし的には載っている植物の種類が多い(500種!)のと、その分類ごとの栽培カレンダーがすごく細かいのも嬉しかった。

 

わたしの育てている種類だと、他の本ではなぜか違う分類になっていたり、載ってなかったり、で困ることが多かったのだ。

 

でも、この本だと、一般的には「室内でも大丈夫」とされているハオルチアでさえ屋外を推奨してるので、やっぱ住環境が良くないと厳しいんだなーと思いました(ちなみに鶴仙園さんはハオルチアが得意なお店みたいなのでこれはガチだと思う)。

 

よくオシャレショップの店員さんがいう「室内でも育ちますよ〜」は嘘。ベランダなくて日当たり悪い家は無理なんじゃないかなあ。

 

土も何種類もブレンドした方が良いらしく、買い揃えるものがたくさん(でも種類まで指定してくれてるのでほんと助かる)。

 

ちゃんと育てたいならやっぱ頑張んなきゃいけないのね、、、、!と決意を新たにしたのでした。

 

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鶴仙園さんで購入した紅花高砂(マラマリアロゼイフローラ)。白いモコモコのなかに花があるのがソーキュートです。