修論からの逃避

くだらない考えごとは捗るのに、修論は捗りません

『こんな夜更けにバナナかよ』実写化について

この実写化についてはどうしてもモヤモヤしてしまう。

https://www.google.co.jp/amp/s/m.cinematoday.jp/news/N0100296.amp.html

 

なぜなら、介助者と障害者の関係は、フィクションで描ききれるほど綺麗なものではないから。介助とは基本的に葛藤と矛盾に満ちた行為である(by深田耕一郎さん)。

 

自立生活の場は混沌としている。良いことばっかじゃない。イラついたこと、許せなかったこと、たくさんある。それが介助だ。だから素晴らしいんだ。原作は、それを描ききっていた。

 

大衆向けの映画としてわかりやすくしてしまうとどうしてもそのあたりが伝わらなくなってしまう。

 

そして、2時間の映画で、鹿野さんの成し遂げたことを描ききれるの?という疑問。彼が自立生活の草の根的な存在であったこと、彼の偉業が多くの障害者たちを助けたこと。施設にいた時代から描くとしたら、どう考えたって2時間じゃ足りない。

 

それならいま自立生活をしてる人を取り上げてあげてよって思ってしまう。制度が整ったいま、24時間介助者がいても引きこもる人もいるし、地域格差もひどい。

それを描いたドキュメンタリーのほうが見たかった。